もともと、農民・労働者などが着用する簡素なアンダーシャツ(下着)のことをTシャツと呼んでいました。
第一次世界大戦で、ヨーロッパに進攻した米国陸軍兵士の一部が、
当時の官給品であるアンダーシャツがウール製であったため、肌にちくちくするとして、
フランス農民が着ていたこの種のシャツを買って着用したところ、
実用性、着脱性にすぐれているということから本国に持ち帰ったようです。
そして、白無地の簡易シャツとして労働者、農民、船員などの人々に普及していきました。
この時代のTシャツはあくまで下着であり、労働者などの下層階級の人々が着用するアイテムとなっていました。
下着としてのTシャツから街着へと変身を遂げたきっかけは、
1951年の映画「欲望という名の電車」でマーロン・ブランドがTシャツ姿で町を歩き回り、
マーロン・ブランドが着こなすさまを見て流行しはじめたんだそうです。
他にも1955年の映画「理由なき反抗」でジェームス・ディーンが着ていたことも大きなきっかけとなりました。
映画におけるジェームス・ディーンの服装は革ジャンの下に、Tシャツの組み合わせだったんですね。
その後、同じような服装がはやり、映画と同じようにバイクをとばすという風潮が日本でもありました。
その後、Tシャツの胸や背にグループ名などを書きなぐったのが、
今日のTシャツへの文字や図柄入りの始まりとなったのです。
それ以降、大統領選のキャンペーンTシャツとして、ヒッピー族のジーンズの上着として、
またバドワイザー社の商標入りTシャツとして若者たちに愛されてきたようです。
日本でTシャツが広まった1970年代は、下着のまま外に出ることは「恥ずかしいこと」とされていたようですが、
そこを逆手に取った反体制的な雰囲気が若年層に受け、ブレイクしたそうです。
そして、さらなるファッションの進化、技術の発展などにより様々なデザインのTシャツが登場して、現在に至るのです。その中に手染めのペアTシャツなど日本文化が融合した技術的、アーティスティックな作品も数多く登場しています。
さて、こちらではちょっと余談ですが、ポロシャツの由来についてなど・・・
ポロシャツは、フランスで考案された「テニス用シャツ」が始まりであり、
それが英国のポロ競技者にいち早く用いられたため、その名になったようです。
英国での初期のポロ競技には決まった服装はなく、クリケット用のシャツやタートルネックセーターを多く着ていました。
そして、ポロ競技の時、襟のあるシャツは襟が風にあおられて、顔や首などにぱたぱたと当たることから、
襟先にボタンのついたボタンダウンカラーシャツが、ポロ競技用の代表的な服装のひとつになっていました。
しかし、20世紀になって「テニス用シャツ」として、新感覚のニットシャツが登場すると、
早速ポロ競技者が着用し始め、それがポロ競技者のシャツとして「ポロシャツ」の名前で定着したのが、始まりのようです。
ちなみに現在のポロシャツの原型を固めたのは、1927年のデビスカップに優勝するなど活躍した、
フランスの花形テニスプレイヤー「ルネ・ラコステ」なのだそうです。
この事から、場合によってはテニスシャツ(Tennisshirt)とも呼ばれる。
現在では色やデザインも豊富に揃い、手頃なカジュアル・アイテムとして定着している。
また、多くのプロゴルファーが着用していることからもゴルフシャツ(Golf shirt)と呼ばれる場合もある。
ポロシャツの上からブレザー等を組み合わせて着用することもあるんだとか・・・
近年では、学校の制服にも多く採用されていますね。
ポロシャツは
通気性がよくて着心地がいいので
昔から大好きですvvv
Last update:2023/4/19
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